浮気願望は質が変わる
いろいろ見てきましたが、それでも男は浮気します。但し、これらの様な手段を施しておけば浮気をしたことを後悔するかもしれませんし、思いとどまるかもしれません。そうすれば一応彼女や奥さんの作戦勝ちという事になるんだと思いますが、それはあくまでも「その場だけの勝利」に過ぎません。
大切なことはその後、浮気をしなかったことを後悔させないことなんです。
男にとって浮気のチャンスはそう頻繁にある事ではありません。折角のチャンスに一歩踏み出せなかった弱気な自分に男として自己嫌悪する場合もあるんです。男はプライドの生き物なので、そのプライドを守るために「自分がチャンスを逃したのは家族のせいだ」と思うようになります。そうした場合は次のチャンスが訪れれば間違いなくチャンスをものにしようとするでしょう。
男が浮気をするメカニズムを知ろう
そもそも男はどうして浮気をするのでしょう。単純な話しです。雄の生命としての役割が「より多く自分の遺伝子を残す」ことだからです。雄がより多くの雌と交わる事で遺伝子的に多様化し種の生存確率が高くなるのです。このことから男性がいろいろな女性とセックスをしたいと思うことは異常なことではないという事をご理解ください。
また、男性には狩猟本能があります。多くの獲物を得ることは男性にとっての一番のステイタスなのです。
女性には判り辛い感覚かもしれませんが、男性同士では女性経験の数が男性間の優劣の基準になる事が良くあります。状況によっては社会的な地位や年収よりも重い価値観であったりします。
その為、男性の取っての浮気はステイタスを高めるための重要な位置付けを持っているのです。男にとって最も屈辱的なことは、目下の者が自分より女性経験が豊富なことだったりします。そこに劣等感が相手に向けばいじめや嫌がらせに繋がり、自分に向けば遅咲きの狂い咲きということになろうかと思います。
このことから男は皆、基本的に浮気をする生き物という認識で向き合っていく事が大切です。
浮気に関する男女の思惑
男の浮気の目的は「セックス」です。そこに至る過程はいろいろありますが、最終的な目標は気に入った女性とセックスをすることなのです。綺麗事抜きでシンプルに言ってしまえば本能からくる衝動なのでセックスということになります。ちなみのその他のことまで求めだしたら浮気ではなく本気です。
女性の浮気防止の目的は「独占」することです。パートナーから享受される物は金銭であったり自分や家族に対する愛情であったりといろいろありますが、それらを他の女に振り分けられると家族の取り分が減ります。最悪０になる恐れもあります。雌には自分と子供の生活の安定を守るという本能があるので、そこは絶対に許せないことなのです。
浮気をしない男性もいること
当然のことですが「浮気をしない男性」もたくさんいます。本能的には浮気をするようにできている男性なのに、なぜ浮気をしない男性が存在するのでしょう。
人間が他の動物と違う点の一つに「概念」を持っているという事が挙げられます。概念について書くと哲学書みたいにややこしいことになってしまうので簡単に言えば、成長する過程で教え込まれる倫理観と捉えてもらえばいいかもしれません。
人はその概念によって無意識に行動に制限が加わっています。人を殺してはいけないという事は誰もが持っている概念ですよね。同じように「浮気をしてはいけない」という概念も皆教え込まれています。この様な概念は抑制的な概念で理性によってコントロールされています。
また「浮気をしたい」という気持ちは本能からくる衝動です。ですので、誰もが感じる気持ちなのです。その衝動が生じた時に理性が働いて行動を抑制すると言う訳です。
しかし、理性の元になる概念は後天的なものなので強弱があります。極端に言えば浮気に対して厳しい戒律の宗教の元で育った人と学びの場を殆ど与えられなかった人とでは、同じ浮気をしてはいけないという概念を持っていたとしても内容に違いがあることは明白でしょう。
つまり浮気に対して罪悪の概念を強く持っている男性は、本能を抑え込むことができる可能性が高い人と言えるでしょう。
その他、概念以外の要因として挙げられるのが、男性ホルモン値が極端に低い、性的潔癖、パートナーに対する執着的趣向などが考えられます。
浮気はあるものという前提で対策を
災害はどんなに予防しても起こる時は起ります。浮気も然、する人はします。
先に引用した彼氏や夫に対する浮気防止策は、概念や損得に訴えて浮気をし難くくする程度の話しで、雄の本能を抑え込むまでの話しではありません。
なので、一度も浮気をさせない防止策を考えるよりも、浮気の被害を最小限に食い止め頻度を低減する予防策を考える方が現実的であろうと思います。
