川崎大師表参道から仲見世
今回は神奈川県川崎市ある2019年全国初詣ランキング3位の川崎大師にお邪魔しました。川崎大師へは京急川崎駅から京浜急行大師線に乗り換え、3つ目の川崎大師駅(そのまんまなのでわかり易い)で下車します。駅を降りて左手に進む道が表参道。ちょっと行くとすぐ右手に川崎大師が見えてきます。見えてはいるのですが、山門まではまだまだあります。配置としては川崎大師の裏手から行く格好になるので、敷地や仲見世を縦断してUターンする感じになります。
表参道を歩いていると嫌でも目に付くのが、久寿餅の看板。本来は葛餅だと思うのですが、縁起を担いだんですかね。右にも左にも住吉屋…微妙な違いはあるもののこの一帯の一大勢力なんでしょう。若干怖い気もしますが…
まあ、折角なんで一服がてらご当地名物を頂きましょうということで、名前が仰々しい住吉屋総本店にお邪魔しました。
神奈川県川崎市川崎区大師本町8-16
044-266-4668
8:30~18:00
右の写真は名物の久寿餅(400円)と麩まんじゅう(2個400円)共に添加物無添加なんだそうです。
何だかホッとする素朴な味に癒されてエネルギーも回復、先へ進みます。
先の信号を右折すると表参道の地味さとは対照的なちょっと賑やかな通りになります。仲見世に入る前から飴屋さんが軒を連ねています。そして仲見世入口に到着。
入口には飴を切る音がリズミカルにお祭りではないのに気分を盛り上げてくれます。
良く見たら切ってないじゃん…(^▽^;)
盛り上げるために飴がない時も包丁でまな板を叩いて演出してるんですね。ご苦労様です。
良く見ると飴屋さんだらけなんですが、全部松屋総本店…そういえば入口のビルは松屋だったなぁ。
久寿餅は住吉、飴は松屋それぞれが同じ地区で何軒も独占的に店舗展開する…何か意味があるのかしら?
なんだか不思議な街ですね。
なんて考えてるうちに川崎大師に到着です。
真言宗智山派大本山金剛山金乗院平間寺
全国的にも川崎大師で名前が通っているのですが、正式名称は「真言宗智山派大本山金剛山金城院平間寺」といいます。なんちゃら長くて訳が分からないのでちょっと調べてみました。
- 真言宗…空海(弘法大師)によって開かれた仏教の宗派。密教が基盤。
- 智山派…興教大師覚鑁(かくばん)を開祖とする一派。総本山は京都の智積院。
- 大本山…総本山が宗派の頂点でその次の位にあるのが大本山。他に成田山新勝寺・高尾山薬王院がある。
- 金剛山…山号。寺は古くは山に立てられたのでその山の名前を冠にして名称とした。金剛山は大阪と奈良の間にある山。金剛山には真言宗醍醐派の大本山転法輪寺がある。
- 金城院…院号。真言宗豊山派の寺院。あちこちにある。
- 平間寺…へいけんじ。流浪の武士平間兼乗と高野山の尊賢上人によって開かれた寺。逸話はこちら。
バラバラにして時間をかけていろいろ調べた結果、何だかよくわからない状況になってしまいました。簡単に言えば真言宗の智山派の位の高いお寺と言う辺りが解っていれば大丈夫かと思います。
川崎大師ってこんなところ
八角五重塔
山門をくぐり先ず目につくのが五重塔ではないでしょうか。
この五重塔は八角形をしているのが特徴で、八角五重塔と呼ばれています。
実はこの五重塔歴史はまだ浅く、宗祖弘法大師1150年御遠忌(おんき…仏教用語・50年ごとに執り行う法要)にあたり昭和59年に建立されたものなのだそう。
なので、構造は鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造なんです。(施工大林組)
今回はたまたま吉例大開帳ということで中も見学出来ました。一般客は1階に当たる初層から2階に当たる二層までは行けます。
初層には、大日如来を始めとする金剛界五智如来尊像と真言八祖といわれる密教が弘法大師に伝わるまでの祖師の像が奉祀されています。二層には胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の両界種子曼荼羅が有ります。
因みに地下は慰霊堂になっています。
薬師殿
川崎大師の純和風な建物の中でひときわ異彩を放っているのが、この薬師殿です。
川崎大師のホームページによると、薬師殿は、当山開創880年の記念事業として平成20年(2008)11月1日に開設。堂内には薬師瑠璃光如来尊像、薬師瑠璃光如来を信仰する人々を守る武神である十二神将が奉安されています。また、御本尊薬師瑠璃光如来のご分身・なで薬師が奉祀され、撫でることにより身体健全、病気平癒が祈念できます。とのことです。
因みに自動車の祈祷、写経体験もこちらになります。
川崎大師はこんな感じです
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