今回のお正月の旅は城崎温泉です
城崎温泉に初訪しました。
城崎温泉へは大阪駅から特急こうのとりに乗って2時間40分掛かります。なかなかなもんです。
となるとお楽しみは駅弁ですよね。
しかーし…働き方改革のせいなのか土地柄なのか、大阪駅構内のお弁当屋さんが軒並みお休み…何とか一軒だけ端っこのホームに営業しているお弁当屋さんが有ったので、無事駅弁を購入できました。
豪華カニ飯弁当!お正月ですからね。持参した日本酒と一緒に美味しくいただきました。
城崎温泉はカニと牛
日本海に面した冬の城崎温泉の名物はなんと言っても松葉ガニ。そして陸を代表するグルメが但馬牛です。今回の旅では、この2大巨頭を制覇しました。
城崎温泉の沖はカニの漁場が沢山
城崎温泉駅に着くと商店が立ち並ぶ、通りに出ます。この通りは温泉街というよりは商業エリア。シーズン真只中という事もあり、松葉ガニがあちこちで山積みされていました。今回は温泉宿宿泊なので手は出しませんでしたが、自炊旅でしたら絶対にせこがに(松葉ガニの雌)を買っていたと思います。内子と外子が美味いんですよ。雄より好きかも。
城崎温泉の隣、京丹後地域から鳥取県隠岐の島にかけてのエリアは、地形や地質・海流の状態が松葉ガニが生育するのにベストな状況がそろっている奇跡の漁場なのです。
この辺りの海岸線は世界ジオパークに認定(山陰海岸ジオパーク)されるほどの豊かな自然が形成されています。そんな豊かな土地でだからこそ松葉ガニも元気に育つんでしょう。
純国産の素牛但馬牛
日本のブランド牛の大元がこの但馬牛なんですね。有名な神戸牛や松坂・近江等は直系、前沢・仙台・飛騨・佐賀等も但馬牛の血統を受け継いでいます。
さていくら名物とは言えまともにステーキなんて食べたらとんでもない金額がいってしまうので、今回の旅ではもう少しLightな感じで頂いてきました。
ほそぐち食堂但馬牛の牛スジ丼
城崎温泉駅の目の前、商店街の入り口角にあるのが但馬牛の牛スジを煮込んだ丼を提供するほそぐち食堂。
お正月の賑わいの影響なのか人気店だからなのか、店内外で20分ほど並んで食べられました。
注文したのが牛スジ丼並。そこそこ良いお値段で…こんだけぇ~⁉正月の観光地の洗礼を受けたところでもう一軒はしご決定。
城崎珈琲倶楽部の但馬牛のハンバーガー
ほそぐち食堂を出てその並びにある但馬牛のハンバーガー屋さんへ。
店名は城崎珈琲倶楽部だと思います。親子?3人で営んでいるコーヒーとジェラードのお店。間口はごちゃっとしていて狭いんですが、中は広くシンプルでモダンな作り。和テイストな小上りもあります。
息子さん?がハンバーガーを作って奥さん?がジェラード、旦那さん?が接客&トーク係といった朗らかなお店です。
但馬牛のハンバーガーは食べ応えがあるのに和牛のしつこさがなく、2軒目なのにぺろりと完食してしまいました。美味しかった。
お宿紹介 陶芸ができる宿喜楽
今回のお宿は陶芸ができる宿喜楽。陶芸はしませんでしたが、こじんまりした綺麗なお宿でした。木造建築なので、多少廊下の声は聞こえましたが問題はありませんでした。
一階に男女別の大浴場と二階に貸切湯が2か所あります。お湯の温度も心地よくしっかり温まりました。
お食事は豪華カニ鍋と焼きガニ。量が多すぎて予想外の苦戦を強いられてしまいました。贅沢な話しですが…
城崎温泉の楽しみ
七湯めぐり
城崎温泉には、さとの湯・一の湯・御所の湯・まんだらの湯・地蔵湯・鴻の湯・柳湯の七つのそれぞれに歴史のある公衆浴場があります。
城崎温泉の宿に泊まると「七湯巡り」のフリーパスを貰えます。今回は宿から近いまんだらの湯と鴻の湯に行ってきました。
小さなお風呂に入場制限が掛かるくらい人が押し寄せていたので風情を味わう感じではありませんでしたが、熱めのお湯なので短時間でもしっかり温まり汗が止まりませんでした。
温泉寺
お正月なので初詣もしなければという事で、城崎温泉を守護する温泉寺に行ってきました。
温泉寺は今を去る千三百年の昔(養老年間)に城崎温泉を開いた道智上人により開創された古刹です。山門から石段を登って境内に行っても良いのですが、自信のない方はロープウェイがお勧め。城崎温泉ロープウェイは珍しく途中駅があるので、そこで降りれば温泉寺は目の前です。
運が良く国定重要文化財でこの寺の本尊十一面観音が御開帳されていて、普段は秘仏として観ることが叶わない観音様を間近で拝むことができました。
まとめ
城崎温泉は関東の人にとってはあまり馴染みのない温泉ですが、関西圏の人にとっては定番の温泉地の様です。なので聞こえてくる言葉は関西弁ばかりで標準語はほぼ聞けませんでした。
箱根や草津といった大温泉地帯とは違い、小さな町に小さな湯宿と商店が混在する賑やかでいて、どこか心が落ち着く温泉街でした。
アクティブに観光するというよりは、のんびりと散策を楽しむ街だと思います。今回は繁忙期のお正月でしたので、大変多くの人で溢れていましたが、シーズンOFFはまた違った趣で楽しめるのではないかと感じました。
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参考文献