壱岐ってこんな所
壱岐は長崎県の島で面積139.42㎢、東京でいえば大田区と世田谷区と港区を足したくらい。南北17km東西15kmドライブしながら名所を回れば丁度一日で回れちゃう島です。
面積ランキングは北海道の奥尻島(142.73㎢)に次いで21位、有名な島では沖縄県の宮古島(159.05㎢18位)と比べると解りやすいかも。
人口は25,594人主な産業は漁業(イカ・マグロ・ブリ・ウニ)畜産(ブランド牛の子牛の生産)稲作等々。
壱岐の特色として一番に上げられるのが、神社の数でしょう。
神社庁登録神社数がなんと150社、祠の類を合わせると優に1,000を超えるらしい・・・
2019年現在人口に換算すると25人に神社1か所の計算になります。ってどんだけ神様が好きなんでしょう。
壱岐の巨大なおちんちん
壱岐にはフェリーや高速船が発着する主要な港が3つあります。
その一つが郷ノ浦港。
郷ノ浦地区は壱岐の中心的な街で、市役所などの公共機関や歓楽街があります。
塞神社の男根様
この郷ノ浦地区の歓楽街入口にあるのが「塞神社」天土岩の前で舞を踊った猿田彦の催事を司った猿女君が奉られている由緒ある神社です。
塞神社は神職の常駐しない壱岐では中規模の神社。
鳥居をくぐるとまず目に入ってくるのが巨大な「おちんちん」です。
木造で高さは優に2メートルを越えます。
亀頭の下の4段の段差は、おちんちんの皮をイメージしたのか、リアリティーも追及された秀作です。
右手横には木造の階段があり亀頭の部分に触れるようになっています。
皆が触るからでしょうか、良い色合いでテッカテカなのが印象的でした。
また、このオチンチンの下には歓楽街が広がっています。
何だか興味深い配置です。
これだけじゃない塞神社の陰陽
お賽銭を投げてお参りするとまたビックリ、右上に空飛ぶオチンチンが・・・よく見ると他にも小さ目な(実際の物よりははるかにデカいのですが)おちんちんが何本も・・・あらオッパイや春画までありますよ。
ちなみに縦に置いてあるオチンチンの棚の下にあるのは同じようには見えるかと思いますが、多分昔の張型です。
簡単に言えば動かないバイブレーターです。
実際に使われたものかどうかは分かりませんが、大きさ形的に多分そうです。
塞神社の由来
ちょっと真面目に知りたい人もいるかもしれないので、塞神社の由来を立て看板に書いてあることを丸写しで書いておきます。
生まれ、生き、そして土への回帰。永却の輪廻の中で人間はなお、生への執着から性に祈る。
神代の昔、天の石屋戸の裸踊りで知られる女神天宇受売命(あまのうずめのみこと)は、後に異形の男神猿田毘古神と結ばれ、猿女君として以来一体の神となった。元来猿田彦が庚神様となり、防塞(疫神の防障道路主護)の神として信仰されたが、この地の神はいつ頃より祀られたか定かではない。はっきりしているのは現在田河深江字下ルに奉られていた塞神を、天保年間この地下ル町の奉遷宮して町の氏神としたことである。本殿には女石が祀られているが、これは女神猿女命をあらわし、昔から本町元居浦の八坂神社の男神は毎年祇園祭典に必らず来興し神楽も奉納される。女神であることから良縁、安産、夫婦和合、性の病、子供の守護、に霊験あらたかと言われているが本来道の神であるため交通安全を祈る人も多く明治末期までは壱岐島に上陸した男達は男根を女神に見せないと怪我をするといってこの塞神社に一物の御照覧を願ったもので。近年は島以外の間でもとみに知られ、何を祈るか丑満に女性の詣りが多い。 |
何だかわかりにくい・・・
こちらを一緒に読むと分かりやすいかも。
併設されている石像の説明文です。
塞神の由来と霊験 遥か昔、天と地の力から生物が生じ雄と雌 男と女があるように、太陽と月を含め悉く陰と陽の定まりが存在しています。 日本の神話では、天照大神が天の岩屋に隠られた時に、天宇受売命が胸乳と陰部を露わに踊ったことは「古事記」に残っています。 その命が天孫降臨の際に猿田彦命を性的な魅力で誘い猿女命として一対一の神となりいつしか道祖神または塞の神(性神)として崇拝されるようになったのです。 ここの社の石像のご神体は、おかめ(又はお多福)の姿として猿女命をあらわしています。 左手で松茸(陰陽の)陽を示し、右手の拇指でほのかに陰をあらわし人の幸福と健康への霊力を示しています。 また縁結び、子宝、安産、そして夫婦和合、性の病、子供の守護神、交通安全等霊験あらたかな神様です。 お身体の具合の悪い所と、ご神体の同じ所を手でなぞらへて早くよくなるよう、また御家族の無病息災と安泰をご祈願下さい。 |
まあ何となく解ったような気がします。
御朱印帳お守り
お守りは塞神社を出て橋の手前を左に曲がった所にあるお土産店内奥で販売しています。
勃起した大黒天の石像が目印です。
御朱印長は神職が常駐していないので、予約しておくことをお勧めします。
基本的に神職は國津意加美神社の社務所にいらっしゃいます。
國津意加美神社の詳細はこちら。
塞神社
〒811-5136 長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触113
國津意加美神社(くにつおかみ)
〒811-5134 長崎県壱岐市郷ノ浦町庄触210
御朱印の予約0920-47-0675
いろいろとご利益があるようなので、生きに行った際はぜひ塞神社にお参りしてみてはいかがでしょうか。
唐人神
|
塞神社がある郷ノ浦から東へ車で15分程走ると、フェリーのターミナルがある印道時港に着く。
この港を挟んだ対岸に唐人神があります。
鳥居をくぐって10mも上がると雑然とした狭い空間に古びた祠と立派なオチンチンが鎮座しているんです。
何んとも統一感が無い変なところです。
木々のざわめきの中で眺めるオチンチン・・・一体何なんだ?
唐人神(とうじんがみ)とは何か
印道時浦エリア【まち歩きマップ】丸写しで説明に変えます。
中世の頃、若い唐人の下半身が流れつき、土地の漁師が祀ったとされる。
腰の下の病気に霊験あらたかなところから性神とあがめられ、夫婦和合、良縁、安産等に神通力があるといわれている。
また男女の下の病の神様として丑満参りをする人が多い。
〒811-5221 長崎県壱岐市石田町池田東触
まとめ
またこのような男性器や女性器をシンボルとした神社や祭りは日本全国にあるようです。
なんだかんだ言ってもそこは一番の関心事ですし、一番身近な神秘ですから。