レンタル彼氏それは私のことです。
レンタル彼氏というワードは自然発生的に存在していたわけではありません。
酒井あゆみという作家が出張ホスト彼氏代行おもちゃのGENこと私「藤原幻」を取材して書き上げた作品のタイトルなんです。
故にレンタル彼氏も出張ホストも彼氏代行も同義語ということになります。
このカテゴリーの説明はこちらで詳しく解説していますので参考にして下さい。
ここでは「レンタル彼氏」がいろいろな作品になっているのでご紹介させて頂こうと思います。
迷作レンタル彼氏
レンタル彼氏というワード
酒井あゆみが幻冬舎から「レンタル彼氏」を出版して14年が経ちました。
知名度は今や本家の「出張ホスト」を完全に上回ってしまっていますね。
「出張ホスト」と言ったら先ず、「それって何?」という反応がほとんどです。
それに比べて「レンタル彼氏」は意味がそのままズバリで非常にわかりやすいところが受け入れられたのかもしれません。
当時、私としては「レンタル」と言う響きが嫌いでちょっと受け入れがたかったのを覚えています。
まあそもそも「出張ホスト」も「彼氏代行」も自分のやりたいことや目的とも違ったので言葉として好きではなかったんですが、カテゴリーとしてそう名乗るしかないのでそうしてきたんですが・・・
まあそれは後々お話しするとして、ここでは「レンタル彼氏」がいかに出来上がったかお話ししたいと思います。
酒井あゆみとの出会い
正確には記憶していないんですが、2003年だったと思います。
主婦と生活社から出版されている「週刊女性2003年9月号」のSEX特集に私の記事が載り、それを観た酒井が取材を申し込んできたんだと思います。
待ち合わせ場所は新宿2丁目の「はってん場」と言われる公園の前にある喫茶店、夜だったのを鮮明に覚えています。
なぜ覚えているかというと、車で行った私は近くの駐車場に停めたはいいが、その喫茶店に行くには「ゲイのナンパスポット」を横切らなければならなかったからです。
「マッチョなゲイに連れ去られたらどうしよう・・・」と本気で怯えました。
てか、そもそも初対面の取材対象との待ち合わせ場所がバリバリの2丁目っておかしいだろ・・
レンタル彼氏誕生
まあそんなこったで挨拶やら趣旨説明やら諸々打ち合わせて、最初は「新潮45」の記事として私とお客さんの取材を始めたんだと思います。
「新潮45」ではまだレンタル彼氏の言葉はなかったと思います。
ただ原稿チェックの際に「買う女」の表現は絶対に使うなと言ったんです。
こちらサイドとしては、「買われた」つもりもなければ「買った」つもりもないんです。
そういった偏見が嫌で、そういった嫌悪感を持たれないように表現にも気を付けて営業してきたのに、NOと言ったところは全部そのまま出てしまったんですね。
手持つというものは恐ろしくって、世に出てしまえばこちらはもうどうしようもないんですね。
酒井には大文句を言ったのですが、恐縮してる割にはあまりよくわかっていないようでした。
そんなこんなしてる間に書籍になることに・・・何で新潮から幻冬舎なのかよくわかりませんが、2005/12/08に「レンタル彼氏」が出版されました。
まあ何度も口酸っぱく「買う」表現は絶対にダメだ!と言ったのにばっちりサブタイトルになっていました。
何だか人気が出た「レンタル彼氏」
そんなことがあって頭にきていたので未だに「レンタル彼氏」は読んでないんです。
実は他にも2018/9に光文社から中塩智恵子著「男娼」という本が出版されたんですが、その中にも私の話が載っているんですが読んでません。
「男娼」のつもりはない!やめてくれと言ったんですけどね。
まあこちらはかなり細かく原稿チェックしたので内容的には大丈夫でしょう。
ドラマ「レンタル彼氏」
それは置いておいて、しばらくして酒井と飲みに行ったら「今度ドラマになるんだ」だって。
へぇ・・・酒井の作品は「東電OL殺人事件」も映画化されてるしそういうことも有るんだなぁといった程度でした。
当然これも観ません。
後から見聞きしたところによると「レンタル彼氏」つまり「出張ホスト」の話しではなく、2丁目の「売り専」の話しになってるじゃん。
「売り専」とは一線を引きたい「似て非なる物」なのに混同されてしまっています。
またしてもがっかり・・・
Gyao
監督:徳市敏之
出演:喜多嶋舞、大浦龍宇一、赤星昇一郎、中村綾、川越美和
レンタル彼氏その他の作品
kindle版 レンタル彼氏
是非にという方はこちらから
酒井あゆみの詳しいプロフィールやあらすじもかなり細かく書いています。
私に言わせると「相当事実と違います」これはドキュメンタリーを参考にしたフィクションです。
そのつもりで読んでください。
レンタル彼氏
漫画・漫画原作:秋元 奈美 原案:酒井 あゆみ
発売日 2007年02月13日
価格 定価 : 本体390円(税別)
ページ数 192ページ
シリーズ KC デザート
初出 『ザ デザート』2006年9月号
http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000041803
レンタル彼氏
漫画
実業之日本社 (2006/7/29)
著者・作者
倉科遼(くらしなりょう)東克美(あずまかつみ)花小路ゆみ酒井あゆみ
https://comic.k-manga.jp/title/11573/pv
倉科遼さんは夜王を書いた方です。
でもこれに至っては、自分とはかなりかけ離れた話になっているみたいです。
きっと良い思いはしないと思うので読みません。
最後に
レンタル彼氏に限らず取材を受けたメディアに言えること。
それは取材する前から「こう見せたい」「読者(視聴者)にこう思わせたい」と言ったことが決まっていて、取材対象の訴えたいことや現実に起きていることは2の次3の次なんだということです。
レンタル彼氏も編集者の意向とこちらの伝えたいこととはかなり大きな開きがありました。
男を買いあさる下衆な女が増えている危機感を強調して興味をそそり読者を食いつかせたい編集者。
誰にも言えない悩みや問題を抱えやっと巡り合ったのがレンタル彼氏だった。そんな女性たちの役に立つために日々悩み奔走する私。
両者がともに納得ができるような作品は、根本的な方向性の違いで出来るわけがないんです。
しかし、「レンタル彼氏」も「出張ホスト」も「彼氏代行」も誰もが知っている単語ではないんです。
だからメディアとの共生は必要なんです。
でも折り合わない。
たまにちゃんと書いてくれるところはあるんですけどね。
8割は切り張りされます。
特にテレビはひどい・・・
まあいろいろ書いてきましたが、「レンタル彼氏」はフィクションとして楽しんでいただけたら幸いかと思います。
私が大元ではありますが、「レンタル彼氏」に描かれていることを私が普段していることとは考えないでください。
実際の「出張ホスト彼氏代行レンタル彼氏おもちゃのGEN」は貴方自身の目で確かめてください。
貴女の目に映ったことだけが真実です。